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【開催報告】薗田碩哉先生の講演『モモ』と灰色の学校教育

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10月4日(土)、オクトーバー・ラーニング【薗田碩哉 最後の講義―希望の余暇―第5回余暇と教育「『モモ』と灰色の学校教育」】がオンラインで開催された。


 講師は、2022年度社会教育誌のホールオブフェイム賞を受賞されている薗田碩哉先生。

 NPO法人日本余暇会との共催で開催され、20名近くが参加した。


概 要


・日本では余暇が軽視されている。


・『モモ』を通して、効率主義やスマホなど “時間泥棒” に奪われた人間の時間を取り戻す必要を説く。


・「スコレー(ギリシャ語・余暇)」は「スクール(学校)」の語源で、学びの原点は自由な時間・余暇にある。


・遊びは人間の精神活動の源であり、荘子や『徒然草』にも通じる思想。


・近代学校は工場のように時間と規律で人を管理する装置になり、子どもの自発性を奪っている。


・イリッチ(オーストリアの哲学者)の「脱学校の社会」(1970)に習い、学びは“教えられる”より“体験から生まれる”ものである。


・不登校は「子どものストライキ」であり、「学校に行く自由」と同時に「行かない自由」も尊重すべき。


・フリースクールや地域での体験的学びなど、多様な教育のあり方を認める社会が望ましい。


・社会教育は「スコレーへの回帰」を目指し、地域の中で共に学ぶ実践へ。


・新たな課題は、学校教育と市民文化活動を融合する社会教育。


余暇を起点とする社会教育へ

 

〇教育資源としての余暇の獲得・拡充

 残業廃止、完全週休2日、3週間の連続休暇獲得運動  


〇地域との生きたつながり

 地域の外からでなく「中から」の社会教育へ

  

〇「遊び半分」の学習へ

 労働と楽しみを半々にし、自由で豊かな時間を取り戻すことが大切。


第5回講座は社会教育誌との共催で行われた。

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